はじめに
「猫がもう1匹いたら、仲良くなってくれるかな?」
「寂しくないように、多頭飼育にチャレンジしてみたい」
そんな気持ちから、2匹目・3匹目の猫ちゃんを迎える方が増えています。
でも実は、多頭飼育には“ちょっとしたコツ”がたくさんあります。とくに最初の一歩を間違えると、猫同士の関係がこじれてしまうことも……。
今回は、「これから多頭飼育を始めたい」「今、ちょっと悩んでいる」そんな飼い主さんに向けて、猫たちが穏やかに共存できるための“3つの基本”をご紹介します。
目次
1.最初の「対面」は、慎重に
2.縄張りとプライベートを尊重する
3.ごはん・トイレ・寝床は“数+α”が基本
1.最初の「対面」は、慎重に
猫は「出会い方」がとても大事な動物です。
最初に無理やり会わせてしまうと、警戒心が強くなり、関係がうまくいかなくなることも……。
🐾 ステップを踏んだ慣らし方
- はじめは部屋を分けて隔離
- それぞれのにおいを交換して慣れてもらう
- ドア越し・ケージ越しでお互いの存在を“感じる”時間をつくる
- 焦らず少しずつ、顔合わせの時間を延ばす
新入り猫にも、先住猫にも、相手の存在に慣れる「練習時間」が必要です。
印象が良ければ、その後の関係もスムーズに築けることが多いです。
また、完全にフリーにするのではなく、
朝と夜のごはん時間は別の部屋やケージで過ごすなど、最初からメリハリを持った生活スタイルをつくっておくと、お互いに混乱しにくくなります。
2.縄張りとプライベートを尊重する
猫にとって「自分の場所=縄張り」はとても重要です。
多頭になることで、縄張りが侵されたと感じてしまうと、ストレスを感じやすくなります。
🐾 居場所の工夫
- キャットタワーや棚の上など、高い場所を複数確保
- 箱型ベッドやダンボールで“ひとりになれる場所”を用意
- 寝床は猫ごとに分ける(くっついて寝るかは猫同士の自由)
特に、すっぽり体が収まる囲われた空間は、安心感を得られるためおすすめです。
顔だけ出ているような浅いベッドより、周囲を遮る深めのベッドが◎。
また、先住猫に対しては、
- ごはんや遊びの時間は“先住猫を優先”
- 名前を呼んでなでるなど、“変わらない愛情”を伝える時間
こうした工夫で、「自分の世界が壊された」と感じないように配慮しましょう。
3.ごはん・トイレ・寝床は“数+α”が基本
多頭飼育でよく起こるトラブルが、
ごはん・トイレ・寝床の取り合いです。
猫同士の“静かなバトル”は、意外と飼い主には見えにくいもの。
でも猫にとっては、それが大きなストレスになることもあります。
🐾 余裕のある環境づくり
- ごはん皿は「頭数+1」が理想
- トイレも「頭数+1個以上」設置(部屋を分けて設置も◎)
- 寝床や隠れ家も複数用意
物理的な余裕は、猫の心の余裕につながります。
たとえば、先住猫がトイレに行こうとしたときに、新入り猫が通りかかってそのまま引き返してしまう……そんな“トイレキャンセル”はよくあることです。
トイレや水飲み場が複数あれば、こうした衝突を避けやすくなります。
おわりに
多頭飼育は、猫同士が仲良くなってくれたら最高ですが、
無理に仲良くさせることが目的ではありません。
大切なのは、
「それぞれが安心して過ごせる場所と時間があること」
「自分らしく暮らせる環境を整えること」
猫にも、猫好きな猫もいれば、そうでない猫もいます。
無理なく、ゆっくり、猫たちの個性とペースを大切にしながら、心地よい多頭飼育ライフを育んでいきましょう。






