病気の概要・原因
風邪症状を起こす原因は、主にウイルス感染症や細菌感染症です。
カリシウイルスに感染すると、初期には発熱や舌潰瘍などを起こすことが多く、ヘルペスウイルスに感染すると、初期には目や鼻の症状を呈することが多いです。
ウイルス感染し、2次的に細菌感染もすることが多いです。
症状
鼻水やくしゃみ、目脂などの症状から始まることが多いです。発熱、食欲不振、舌炎などを起こすこともあります。
重症化すると、気管支炎や肺炎になるリスクもありますので、放っておくと危険です。
診断方法
確定診断よりも、症状を重視して治療を開始することが多いです。
治療
ウイルスを疑う場合、インターフェロンや、抗ウイルス薬の投与、細菌感染を疑う場合は抗生剤を投与します。
目の症状の場合は点眼薬を併用します。
多くの場合、2~3週間以上の治療期間が必要となります。
気を付けたいこと
鼻水や目脂と侮ってはいけません。悪化すると肺炎になることもありますし、子猫では生命の危険を伴うこともありますので、軽い症状でも見つけたら、病院に受診しましょう。
人に移るの?
猫の風邪に関するウイルスは人には移りませんが、猫ちゃん同士では移してしまうことが多く、特に、人の手を介して移すことが多いので、風邪をひいている猫ちゃんに触れた後は、せっけんで手を洗いましょう。
同居の猫ちゃんに移るの?
猫ちゃん同士で近くにいたら、くしゃみを介して移ったり、人の手を介して移してしまったりすることがあります。
分けられる場合は、風邪を引いている猫ちゃんは別の部屋に移動しておく方がよいでしょう。